家庭教師アズ金沢教室は石川県の地で20年以上にわたって金沢市を中心に、北は能都町・輪島市、南は加賀市まで多くのご家庭と出会い、家庭教師の派遣をしてきました。これまでの間には新しく参入してきた会社が出たり、また中には経営が立ち行かなくて潰れてしまった会社もありました。こうした中でここまで継続して運営してこれたのも、今までにお会いしてきた多くのご家庭や熱心に親身な指導でお子さんと向き合ってくれた多くの家庭教師の先生方のおかげだと大変ありがたく感謝しています。
こうした長い経験の中で、どんなに急ぎの案件であっても、家庭教師アズ金沢教室では最初に代表である私谷口が必ずご家庭にうかがい、お子さんの状況確認とご家庭からのご相談内容を直接お聞きしてきました。直接ご家庭とお会いしてお話ししてきたお陰で、高校受験に関しても石川県内の各地域毎でご家庭の考えや思いに違いがあり、年の経過とともに変化が生じてきていつことを肌身で感じてきました。ここではこの経験を基に、近年の石川県公立高校の人気の変化が起きた特徴と理由について、受験倍率や大学進学実績に加えて交通の便も含めて考えを述べたいと思います。
ずっと地元石川県内で生活している方や年齢が10歳近く離れたお子さんをお持ちの親御さんと近年の公立高校の志願倍率や合格基準点についてお話しすると、大半の方が大変驚かれます。親御さんの年代と今では子供の人数そのものが減少してきているので単純に比較することは出来ないのですが、その間にも高校毎に募集定員数の増減で調整もしていますし、その間に新設された公立高校はありません。そこで普通に考えればそれ程大きく変化が出ないことになりますが、実際にはそうなっていません。
これには大きく分けて二つの理由が考えられます。
一つ目は、平成16年度(2003年度)から募集定員数の50%に対して旧来の学区制を超えた受験が可能となる全県一学区制が実施されたことです。これにより旧来は自宅から近くても学区制の縛りで受験することが叶わなかった生徒たちが受験可能となりました。
二つ目は、学区制の撤廃に伴って交通の便の良さが大きく影響するようになったことです。この二つのことが現在の公立高校の人気を二極化させることに大きく影響を及ぼすことになりました。
自宅からは離れているものの、高校から電車の駅が近かったり、バスの本数が多い交通の便がいい公立高校へと人気が集中しました。例えば、JR東金沢駅から近い金沢桜丘高校や羽咋駅から近い羽咋高校、明峰駅から近い小松明峰高校、また駅からのバスの本数が多い金沢西高校などです。この交通の便のよさによる人気の高さは私立高校においても言えることです。
しかしその反面、当たり前のことですが人気が集中する高校が出ることはその分、人気が下がって志願倍率も下がる公立高校が出ることになりました。中でも顕著なのが旧能登地区の多くの高校です。これは今までは学区制の縛りで七尾高校に集まって下宿していた優秀な生徒たちが、どうせ下宿するならと金沢市内の金沢泉丘高校・金沢二水高校・金沢桜丘高校などの上位校を志願するようになりました。この影響と子供の数の減少の両方でかつては名門進学校として名を馳せていた飯田高校や輪島高校の人気が下がったことが公立高校の志願倍率からも見て取れます。
これは旧小松・加賀地区の生徒たちにも言えることで、特に能美市や川北町の生徒たちは小松市内の高校だけでなく、JRを使って金沢桜丘高校を目指す生徒も多くいます。また加賀市内の大聖寺高校は創立が明治と歴史と実績においては申し分がないのにも関わらず、近年では小松明峰高校に人気が奪われ、それに伴って従来よりも大学進学実績が下がってきており、この結果が更に小松明峰高校の人気に拍車をかけているようです。
こうした流れは今後も続くことになりそうです。人気校を志望して合格を勝ち得るためには今まで以上にハイレベルな争いが繰り広げられることが予想されるため、ケアレスミスなどによる得点の取りこぼしを防ぎつつ、高い実力をつけていく必要があります。また人気が二極化したことにより、過去の大学合格実績が高くて難関上位私立大学への指定校推薦枠を持っている伝統校には、人気の低下に伴う志願倍率や合格基準点の低下から狙い目でお得感のある選択とも言えるかと思います。
家庭教師の仕事に長年携わってきた経験から、石川県内で公立高校を受験する際には単に志願倍率や偏差値ばかりに目を奪われることなく、多少交通の便が悪いとしても金沢市内でも狙い目のいい高校はありますし、石川県全体に広げて目を向けると他にも狙い目のいい高校はいくつかあります。個別に更に詳しいお話をお聞きしたい方や進路について迷われている方は、お気軽に家庭教師アズ金沢教室(0120-66-2020)代表の谷口までご相談いただけたらと思います。