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石川県内で高校受験を一年後に控えた準備

先日、とある中学二年生の生徒にお会いしてきました。このご家庭とは、家庭教師のアズ金沢教室で6年前に一番上の子を指導させていただき、その後も二番目の子、そして三番目の子とおつき合いさせていただいています。一番上の子が入会した時にはまだ小学二年生でとてもあどけなかかったのに、今では身長もぐっと伸びてずい分と大人っぽくなったな、と生徒の成長ぶりと共に年月の過ぎ去る早さを感じました。

今回、この生徒に会ってきた理由は二学期の中間・期末テストが好調だったのに、冬休み明けの実力テストの結果が酷かったため、ご家庭から相談を受けたためでした。今回は、この生徒と話したことから高校受験を一年後に控えた準備について、お伝えしたいと思います。

苦手だった英語の克服から得た自信と気の緩み

この生徒は、中学二年生の春先までは英語に対する苦手意識が強く、家庭教師から英語の指導をしようと言うと、出来るだけ避けて他の教科をしたがっていました。しかし、英語は高校受験はもちろん、更にその先の大学進学を目指す際にも文系・理系問わずついてまわるもので、むしろ受験に英語の無い学校を探すのが困難なくらいだから今、目の前から見えないように逃げても避けては通れません。

それに後になればなる程、取り戻すのが苦しく大変になることを今までに出会ってきた生徒の経験も踏まえて伝え、毎回の家庭教師の指導時間と毎日の学校の宿題である自学ノートを利用して徹底的に英語を鍛えることを約束し、実践していきました。

それから毎日コツコツと継続した甲斐あって、徐々にその効果が表れてきました。先ずは単語テストで満点を取るのが当たり前になりました。一度満点を取ると次回以降も続けて満点を取りたいし、得点を下げたくはないと思うものです。次に英語の小テストで満点もしくはそれに近い得点が出来るようになってくると、いつの間にか英語への苦手意識がなくなっていました。そして、分かることが増えてくると勉強の集中力も高まって短時間で効率よく勉強出来るようになります。

こうして得点が上がってくると、今度はそれが嬉しくて自信を深めることになり、益々継続的に無理なく勉強をするようになり、ついには定期テストで70点以上取れるまでになりました。苦手だった英語で得点出来るようになったことで、他の教科も含めた勉強全般に対してもすっかり自信を深めて、担当教師と一緒に決めた計画通り順調に勉強を進めていけるようになりました。

因果応報、継続は力なり今までとは違い、やらされる受け身の勉強から自ら進んでやる能動的な勉強に変化していき、五教科の合計得点でも過去最高を取るまでになりました。生徒本人も大変嬉しそうな表情で、「今回のように継続して勉強していけば、これからまだまだ伸びそう」と言ってすっかり手応えを感じてくれたようでした。

しかし、これですっかり有頂天になってしまったのか、テストが終わって冬休みも近くてほっとしたのか、冬休み前後から今までの勉強習慣がすっかり崩れてしまいました。親御さんもあまりの取り組み姿勢の変化に心配して声をかけていたようでしたが、本人が俺はやる時にちゃんとやっているし、前回の期末テストでもちゃんと結果を出しただろう、と言うので親御さんも確かに結果を出したし、あまりしつこく言うのもな、と思いその後は勉強に対して口出しせず、生徒本人に任せていたそうです。

こうして迎えた冬休み明けのテストでは案の定、散々たる結果でした。

志望校合格を果たすための心構え

そこで来年の石川県公立高校入試に向けて、残り13か月余りとなった先日合って話してきました。本人の中では「来年受験なのは分かっているけど、まだ中学二年生で入試までは一年以上あるからこの調子でいけば焦らなくても大丈夫」、と考えていたようです。このように入試当日までの残り日数を意識している方は生徒本人のみならず、親御さんにも多いです。

私はこの意見に対して、【半分は合っているけど、もう半分は間違っている】とお伝えするようにしています。確かに入試当日に合格点さえ取れれば、文句なしに合格出来るでしょう。しかし、それは入試当日に普段通り挑んで、問題の出題や難易度の差からくる得点の振れ幅で一番下でも合格点を超えているだけの実力を培わなければなりません。ましてや勉強時間が増えたからと言って、必ずしも右肩上がりで順調に成績が上がっていくとも限りませんし、今現在好成績を取っている子たちがこれから勉強の手を緩めるとは通常考えにくいです。

今現在、自分の目指すべき志望校との間に大きな開きがある場合は、こうした今現在も好成績を取っている子たちを相手に競争して勝たなければ志望校合格はおぼつきません。また、同じようにただ勉強時間を増やしていくだけではなかなかその差を埋めることは出来ませんし、いくら方向性の正しい勉強をしていても、時には階段の踊り場の如く、階を上がることが出来ずに伸び悩むことも想定しなければなりません。

そのためには、テストに向けた努力と結果からその都度、真摯に振り返って反省し、これからも続けていくべき良かった点と修正するべき悪かった点をあぶり出す必要があります。その上で、時間対効果を最大限に考えて密度の濃い勉強を積み重ねていくべきです。

勉強に最も必要なのは、密度の濃い内容×集中力×時間です。

勉強への動機づけと具体的な計画の立て方

将来の夢が明確な子は勉強するための動機付けが出来ているため、受験に対する意識も高く、コツコツと勉強出来ている場合が多いです。しかし、将来の夢や目標を早く見つけなさいと言われても、中学生全てにそれを求めるのは酷かもしれません。

そこで、先ずは「あの高校に行けたら進学実績も高くてかっこいいな」、「周りの友達が目指している高校に一緒に行きたい」、「憧れている先輩の行った高校に行きたい」、「通学もし易くて便利だな」、といった憧れなど何でもいいと思います。大切なのは自分で目指すべき高校を決め、そこに向かって最後まで諦めずひた向きに努力し、反省しながら修正していく事だと思います。そして、その高校で同級生からの刺激も受けながら本当に自分が将来やりたいことを見つけ、何を成し遂げるのかだと思います。

受験勉強を通じてこうした経験をすることで、これから先の進学や仕事についた時の糧となり、自分の人生にとって大きな財産になると思います。

今回の生徒は自宅からも近くて、大学進学実績が高くて部活も比較的強い文武両道を掲げている石川県公立高校の中で上位3番手の金沢桜丘高校を目指すことに決めました。「将来についてはまだ具体的には決めていないけど、県内に留まりたいから自宅近くの金沢大学に行けたらいいな」、と言っていました。

そこで、センター試験が終わった後だったので、「大学受験まではもう4年をきったね。高校受験も石川県公立入試まではまだ一年ちょっとあるけど、公立の受験校を決める際に中学校側が大きな材料とする第二回統一テストまでは一年きったね」、と伝えました。「もっと言ったら12月の三者面談の材料となる第一回統一テストは11月上旬だから、既に10か月をきっているよ」、「ということは、それまでに志望校の基準点に到達していなければいけないね」、と話しました。そこで初めて本人も入試までの時間はまだまだあるように見えて以外に少ないことに気付いて焦りを感じていました

その後、A4の紙に今後のテストと目標点を決めて書き出してもらいました。

石川県公立高校入試の合格日→石川県公立入試当日→石川県私立高校入試→第二回統一テスト→第一回統一テスト→中3夏休み明けの実力テスト→中3夏休み前の実力テスト→中3一学期期末テスト→中3一学期中間テスト→春休み明け実力テスト→中2学年末テスト

とりあえずは、約一か月後に迫った学年末テストまでの4週間ちょっとの期間を4つに分けて、それまでに何をどこまでやるのか目標を決め、その後、日にちや教科毎の計画を立ててもらいました。実際に具体的な計画を立てたことで意外に時間がないことや今からすぐにでも動き出さないと間に合わないことを感じてくれたようでした。

家庭教師のアズ金沢教室では、ただ勉強の内容を教えたり、学校のワークなどの問題集の数をこなさせることや家庭教師が一方的に計画を立てて生徒に与えることはしません。勉強を通して生徒本人が受け身ではなく、能動的に考えて動き、結果から振り返って改善していけるような経験を積んでほしい、そこから目標を成し遂げた時の達成感や自信を深めてほしい、と強く願い、生徒一人一人が本来持っている力を引き出すお手伝いをしています。

石川県内でお子様の勉強のことや進路に関するお悩みはもちろん、それ以外にも友人関係のことなど、家庭教師アズ金沢教室0120-66-2020どんなことでもご相談してほしいと思います。