私は中学一年生の時、授業中にある二人の先生からいただいた言葉が今でも心の中に大きく残り、
その後の人生を生きていく中でとても大きな支えとなりました。
それは「因果応報(自分が行ったことは良し悪しにかかわらず、必ず自分に返ってくる)」と
「今は必要性がわからなくても、継続していく先に、必要性や理由がわかる時がある」です。
今振り返って思い返してみると、もしこの二人の先生に出会ってなかったら、
出会っていたとしても、もしこの二つの言葉を投げかけてもらえなかったら、
今とは全く異なった価値観で人生を過ごしてきたかもしれません。
一つ目の言葉は、勉強だけでなく、人との交わりにおいても迷いが出た時、随分とこの言葉に救われ、支えられてきたと思います。
今でも出会った生徒達や家庭教師の先生方に話すことがあります。
二つ目の言葉は、特に受験に向けた勉強をしていく中で、
「理系なのにどうして現代文だけでなく古典で昔の単語や表現を学び、入試科目に出るのだろう?」
「この複雑な公式をどうして覚えなければいけないのだろう?」など、
学生時代はよく愚痴をこぼしながら勉強に向かっていました。
しかし、出来ないことや、やらないことの言い訳にはしたくない、と思い
「因果応報」の言葉にも支えられながら、「何かしらの意味があるはずだ」、
「継続していくことで、いつか必要性や理由がわかる時が来るはずだ」と信じて勉強してきました。
そのおかげで、感じ方は人それぞれ異なるかもしれませんが、今は自分なりにその必要性や理由がわかります。
人は生まれながらに無限の可能性を秘めていると思います。
私自身もそうでしたが、たった一つの言葉やきっかけ一つでひとりひとりの琴線を震わすようなことがあると、
激的に物事の見方や価値観が変わって成長を遂げることがあります。
今までに交わってきた多くのご家庭や家庭教師の先生方のお陰で、
これまでこの仕事を続けてこられたことに感謝の気持ちを抱くことができました。
今後も家庭教師の仕事を通して、
これから無限の可能性を秘めている小学生・中学生・高校生の成長していく姿を見ていけることを励みに、
そのお手伝いをしていきたいと思っています。